過去の栄光 Date : 2008/08/05 (Tue) TB : CM : 0 Category : ぐだぐだ日常

私の会社の上司は60をはるかに上回る高齢なんですが、ひとつの会社を大きくして育てた方なので会社が大好きです。
先日、その方の誕生日だったんですが「頭を下げるのがイヤだから祝って欲しくない」とわざわざ私達に漏らしました。ありがとうの一言を言う前にわざわざそんなことを言う、こんな老人には死んでもなりたくないと、ひとつの生きザマを見たような気がします。
ひとは老いていきますが、新しい若い世代へのバトンタッチというのは重要よね。その方のことを知らない若い世代がこの企業にいるようになり、この方を知っているのは古株くらいになりました。惜しまれつつ退任というのが一番ベストでまた男らしいと思うのですが、しがみついているのは見ていて無様です。
足を引き擦りながら歩き、出社し、会社から離れられないひとはなんと無様か。もう、引くことなんて死ぬまで出来ないんじゃないかしら。

生温くその方の白髪を見ながら、そんなことを考えました。散り際、引き際って、見誤るとどうしたらいいかわからなくなりますよね。定年を迎えた方でも見誤るんだから、私達みたいな若輩者は、いろんな失敗をするのも頷けます。